髪をダメージから守るには?美容師に聞く、おすすめのヘアケアオイルと効果的な使い方

髪のダメージケアにかかせないヘアオイル。
しかし、どのタイミングでつけるのが良いか分からないという方も多いのではないでしょうか。
「ドライヤーの前?後?それとも朝、家を出る前?」
「ヘアーアイロンを使う時って、つけていいの?」
そんな悩みを解決するため、銀座4丁目に店舗を構える美容室R de beaute店長、在原剛さんに、ヘアオイルの効果的な使い方と、おすすめの商品についてお伺いしました。
髪のダメージの原因は?ヘアオイルをつけるとどんな効果があるの?
髪のダメージの原因は、乾燥。パサパサした髪はまとまりづらく、ブラシでとかす際も引っかかりやすくなってしまいます。ブラシが引っかかると、切れ毛や枝毛の原因に。
また、髪が乾燥するとキューティクルが開き、ヘアカラーを長持ちさせるためのケア方法の記事でもあったように、色落ちの原因にもなります。
在原さん曰く、髪にとってのヘアオイルとは肌にとっての化粧水と乳液のようなものなのだそう。髪に潤いを与え、乾燥を防ぐことでダメージから守ります。さらに、オイルで髪の表面に蓋をすることで、髪が本来持っている水分を閉じ込めることもできるのだとか。
ヘアオイルをつけることで髪の表面がコーティングされるので、エアコンによる乾燥、紫外線による日焼け、ドライヤーの熱など様々なダメージから髪を守ることができます。
肌と違って傷みを感じづらく、目にも見えにくい髪のダメージ。しかし、日常生活の中で髪はどんどん傷ついています。それらのダメージから髪を守るには、ヘアオイルが必要不可欠なのです。
では、髪のどの部分に、どのタイミングでつけるのが効果的なのでしょうか。
ヘアオイルは髪のどこにつければ良い?効果的なタイミングは?
ヘアオイルは基本的に、髪の毛の毛先から中間までにつけるのが効果的です。ロングヘアの女性で言うと、毛先の髪は生えてきてから3〜4年経っており、ダメージの蓄積がすごいことに。
反対に根元の方の髪は生えてきてから間もなく、とても健康で頭皮からも油分が出ているため、それだけで乾燥を防ぐことができます。
毛先→中間の順番につけ、最後に手の平に残った少量のヘアオイルを表面につけるのが良いでしょう。これはお風呂で行うリンスやトリートメントにも同じことが言えます。
商品の種類によっては、根元につけて良いものもありますが、基本的にはそんなにつけません。
つける部分が分かったところで、次に気になるのはつけるタイミング。
たっぷりつけよう♡夜、お風呂で髪を洗った後
お風呂に入り洗った後の髪は、濡れているのでヘアオイルの馴染みが最も良いです。髪を乾かす前に、しっかりとヘアオイルをつけましょう。
そうすることで、保湿の効果があるだけでなくドライヤーの熱から髪を守ることができます。
少量でOK♡夜、ドライヤーで髪を乾かした後
ドライヤーで乾かした後の髪は、どうしても乾燥してしまいがち。ドライヤーをする前につけた量の半分くらいのヘアオイルを、毛先→中間の順に軽くつけておきましょう。
ドライヤー後の乾燥を防ぐだけでなく、枕の摩擦からも髪を守ることができます。
少量でOK♡朝、家を出る前
夜に2回ヘアオイルをつけたことで朝の髪は大分潤っていますが、朝、家を出る前もヘアオイルをつけましょう。乾いた髪に、ドライヤーで髪を乾かした後と同様の、少量のヘアオイルをつけます。
この時、寝ている間にエアコンなどで乾燥している場合は、少し多めにつけてもOK。
朝、ヘアオイルをつけることで、日中の紫外線対策に繋がります。
シリコンフリーがおすすめ♡ヘアーアイロンを使う時
ヘアーアイロンを使う時は、ヘアーアイロンの熱や摩擦から髪を守るため、巻く前に少量のヘアオイルをつけます。さらに、巻き終わった後も熱で乾燥しているので、保湿のために少量のヘアオイルをつけましょう。
ただし、ヘアーアイロン前につけるヘアオイルはシリコンフリーのものを使うのがポイント。シリコン入りのヘアオイルをヘアーアイロン前につけると、キューティクル付近に必要以上にオイルの成分が吸着してしまい、後々のダメージの原因になってしまう恐れがあります。
ヘアーアイロン前にヘアオイルをつける際は、成分の確認をしっかりとしておきましょう。
その他、「髪が乾燥しているなぁ…」と感じた時はその都度つけて良いとのこと。リップクリームやハンドクリームの要領でヘアオイルを持ち歩き、乾燥が気になったらすぐにケアできるようにしましょう。
とは言え、つけすぎるとベタベタになり清潔感がなくなってしまいます。お好みの質感でつける量は調節してください。
ヘアオイル、買ってみようかな…。でも何を買えばいい?
ここまでのお話で、「ヘアオイルを持っていなかったけど、買ってみようかな…。」という方もいるのではないでしょうか。最後に、カリスマ美容師在原さんにおすすめヘアオイルをお伺いしました。
在原さんイチオシのヘアオイルは、PATAGONICOIL(以下:パタゴニックオイル)。
「ヘアオイルはつけすぎるとベタついてしまう…」というイメージがありますが、パタゴニックオイルはしっとりするけどベタつかないのが魅力だとのこと。香水のような良い香りも女性に人気なのだとか。
現在3種類の商品が出ているパタゴニックオイルですが、なんと美容室専売品。美容師のカウンセリングを通して自分の髪質や好みの質感に本当に合ったものを選んでもらえるので、自宅でも美容室のようなヘアケアができます。
それぞれの商品の特徴を、簡単に紹介します。
イセベルグ モイスト
イセベルグ モイスト(100ml/3,200円+税)
深いブルーの入れ物なのは、パタゴニアのイセベルグ(氷山)が由来となっているイセベルグ モイスト。
髪を柔らかくする効果があるので、硬い髪やごわついた髪、太毛でお悩みの方におすすめです。
カテドラル スムース
カテドラル スムース(100ml/3,200円+税)
綺麗な水色の入れ物なのは、パタゴニアの大理石の洞窟、マーブルカテドラルが由来となっているカテドラル スムース。
髪に弾力やコシを与える効果があるので、軟らかい髪や細毛、猫っ毛の人におすすめです。
アルカ二シオン エクストラ
アルカ二シオン エクストラ(80ml/4,000円+税)
青みがかかったグリーンの入れ物の、アルカ二シオン エクストラ。「神秘の」という意味を持つアルカノと、「恵み」という意味のペンディシオンをかけ合わせた造語です。
他の2種類と異なり、80mlで4000円(+税)とやや高価ですが、他の2種類が少量のシリコンを含んでいるのに対し、アルカ二シオン エクストラはシリコンフリー。ヘアーアイロン前のヘアケアにも使えます。
また、オールインワンなので、肌に使ってもOK。少し重めなので、髪につける量は少量にし、余った分は肌につければ、髪も肌も潤います♡
髪の乾燥をこまめに防ぐために、ヘアオイルを持ち歩こう♡
髪のダメージケアに欠かせないヘアオイル。髪のダメージ=乾燥であることから、保湿やコーティングの意味を持つヘアオイルは、1日何回つけても良いことが分かりました。
肌と違い、髪の乾燥は傷みを感じず見た目も分かりにくいですが、肌だけでなく髪の保湿にも力を入れることで、より綺麗な女性へと近づけることでしょう♡日中も髪の乾燥が気になるという方は、これを機にヘアオイル持ち歩いてみてはいかがでしょうか。
◎今回ご協力いただいたスタイリストさん

在原剛(ありはらつよし)
銀座4丁目に店舗を構える美容室『R de beaute』店長。理容、美容のライセンスを持ち、理容室、美容室での実務を7年経験。理容ならではのアイロンパーマスタイルから美容ならではのエアリーなパーマスタイルまでパーマに定評があるスタイリスト。ヘアカラーにおいては、3Dカラー、デザインカラーを得意とし外部セミナーにも講師として参加経験を持つ。
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