ベリーショートのヘアアレンジ、どうすれば良い?簡単セット方法を美容師に聞いてみた

ヘアケアやシャンプー、スタイリングがとても楽なベリーショート。
1度ベリーショートにしてしまうと、その楽さからなかなか他の髪型に変えられないという方も多いのではないでしょうか。
しかし、ベリーショートは女性のヘアスタイルの中で、最もヘアアレンジが難しいと言っても過言ではありません。では、「ちょっとイメージを変えたい」「軽くイメチェンをしたい」といった時はどうすれば良いのでしょうか。
今回は、プロのヘアメイクアーティストである江森喜子さんに、ベリーショート専用のセット方法・ヘアアレンジを4パターンお聞きしました。
ブラシアイロンでブラッシングするだけ♡簡単にボリュームアップするセット方法
初めに教えていただいたのは、ボリュームを出すセット方法。
何もセットしていない状態のヘアスタイルはこちら。髪質が細かったり柔らかかったりする人は特に、何もセットしていないとトップがペタンコになってしまいます。
ボリュームを出すために、ブラシアイロンを使います。
トップの毛束の根元からブラシアイロンを通し
ふんわりと持ち上げるように毛先までブラシを通します。
※今回は、テスコムのブラシアイロン(ホットブラシアイロンACH5)を使用しました。
ヘアーアイロンとブラシが一体化したこちらのブラシアイロンは、従来のブラシアイロンとは異なり、ブラシピンの一部が金属製になっています。そのため髪に熱を伝えやすく、髪をブラッシングするだけで理想のヘアスタイルが作れてしまいます。「髪が短くて、ヘアーアイロンを使用すると頭皮の火傷が心配…」「従来のブラシアイロンだとスタイルが決まらない」という方も、こちらのブラシアイロンなら簡単に安全に、素早く理想のスタイルを作ることができます。
トップにブラシアイロンを通しただけで、こんなにボリュームがアップ。
さらに、分け目があまり分からないように前髪のやや後ろの髪を持ち上げ
流したい方向に
ブラシを通します。
すると、全体的に髪に動きのある印象に。
前髪にもブラシを通す場合は、最初に前髪よりやや後ろのトップの髪を取り、その後に前髪を一緒に入れるのがポイント。前髪単体でやるよりもナチュラルな動きが出ます。
他にも、ボリュームが欲しい部分の毛束を手に取り、ブラシアイロンを通せば
とっても簡単♡
ボリュームのあるヘアスタイルの完成です。
高くボリュームを出したい時は毛束を持ち上げながら、また、ナチュラルに髪に動きをつけたい時は髪を寝かせながら流したい方向にブラッシングすると◎
「ベリーショートにボリュームを出すにはどうしたら良いんだろう…」とお悩みの方は、是非ブラシアイロンを試してみてください。
ベリーショートにこなれ感を出すなら♡ねじり前髪×26mmのコテ
次に教えていただいたのは、前髪のアレンジと26mmのコテを組み合わせた、こなれたヘアアレンジ。
まずは前髪を8:2くらいの割合で分けます。
前髪にボリュームを出すため、多く分けた方(8:2で分けた8の方)の分け目の部分の前髪と、前髪よりやや後ろの毛束を手に取り
コテを根元の方から入れて
毛先に向かってスライドさせながら、毛束を持ち上げます。
巻くというよりは、髪の流れを作り、ボリュームを出すイメージです。
さらに、前髪周辺の髪や
前髪全体なども同様に根元から持ち上げたら
ヘアクリップで、ボリュームがキープできるようにとめておきます。
この時、髪の熱が冷める前にヘアクリップでとめるのがポイント。髪は熱が冷める時の形状をキープするので、冷める前に止めておくとボリュームをキープしやすくなります。
※今回は、前髪にボリュームを出すためにテスコムの26mmのコテ(マイナスイオン2WAYスチームヘアーアイロンTPW2626)を使用しましたが、髪が濡れた状態であれば、ドライヤーでも前髪の根元からあてることでボリュームを出せます。
前髪のサイド、こめかみの方の髪にもコテを入れ、流したい方向に流します。
反対サイドの髪も同様です。
ここまでできたら、全体にスタイリング剤をつけて質感を出します。
この時、前髪をかき上げるようにスタイリング剤をつけるとボリュームがキープできて◎
※ちなみに今回は、ミルボンのニゼル ドレシア ジェリーMを使用しました。ベタつかず、ナチュラルな濡れ感のある髪質を演出してくれます。
ここまでできると、上の写真のような状態に。これだけでもナチュラルなセット方法としてOKですが、今回はさらに前髪をアレンジします。
多く分けた方(8:2で分けた8の方)の前髪をねじり
毛先をオシャレなピンで固定します。
この時、顔周り〜もみあげあたりの産毛はねじらずに残しておくのがポイント。これらの髪を残しておくことで、仕上がりに小顔効果が期待できます。
最後に、トップの表面の髪を簡単に巻けば
ベリーショートでもできる簡単ヘアアレンジの完成です♡
前髪にボリュームを出す時はコテではなくドライヤーでもOKですが、仕上げにはコテを使いましょう。「髪が短くて上手く巻けるか不安…」という方も、トップの表面の髪だけ巻けば良いので、意外と簡単にできるでしょう。
すっきりクールな印象に仕上げたいなら♡編み込み前髪×26mmのコテ
次に教えていただいたのも、先ほどに続き前髪のアレンジと26mmのコテをかけ合わせた、少しクールなヘアアレンジ。
8:2で分けた前髪の、多い方(8の方)を手に取り
編み込みをしていきます。
この時、表に編み目が出る表編みで編み込みをしてください。表編みとは、編み込む髪を表から持ってくる編み方。
表編みの方が全体的にふんわりした仕上がりになり、周りの髪と馴染ませやすいです。
※ヘアアレンジの基礎を徹底解説の記事で紹介している編み込みが表編みなので、表編みの方法が分からないという方はこちらの記事を参考にしてください。
また、顔周り〜もみあげあたりの産毛は編み込まずに残しておくのがポイント。小顔効果が期待できます。
毛先まで編み込んだら、オシャレなピンで固定します。
甘めの仕上がりにしたい場合は片方だけでもOKですが、今回はもう少しすっきりした、クールな仕上がりにするために、8:2で分けた少ない方の髪(2の方の髪)も編み込みをし、オシャレなピンで固定します。
仕上げに、26mmのコテでトップの表面の髪を巻けばOK。
すっきりクールな、大人ヘアアレンジの完成です。
顔周り〜もみあげあたりの産毛を残しているので、両サイドの前髪を編み込んでも、小顔に見える仕上がりに。さらに、編み込みの毛先をとめるピンの本数を調節して、オシャレを楽しんでみてください♡
19mmのコテを駆使すれば、ベリーショートでもトレンドの波ウェーブができる♡
最後に教えていただいたのは、ベリーショートでもできる波ウェーブ。
さらさらの髪に、19mmのコテを使って波ウェーブを作っていきます。
※今回は、テスコムの19mmのコテを使用しました。
※写真の商品は、現在廃盤になっているため最新の機種(マイナスイオンスチームヘアーアイロンIPM1819)はこちらをご覧ください。
表面の毛束を手に取り、根元からコテを入れて矢印の方向にクセをつけます。
コテを毛先に向かってスライドさせ、今度は先ほどと逆の方向にクセをつけます。
さらに髪の長さがあれば、毛先に向かってスライドさせ、最初の向きにクセをつけます。この流れを、表面の髪全体に行えばOK。
長さが足りずにウェーブにするのが難しい髪は、コテを根元の方に横から入れて
毛先に向かって巻いていけば、ウェーブっぽいクセがつきます。
前髪はウェーブにはせず、前髪の表面にかかる髪をウェーブにしましょう。
表面の髪全体にウェーブのクセがつけば完成♡
まるでパーマをかけたかのような、完成度の高い波ウェーブが簡単に作れてしまいます。主に表面の髪を巻けばOKなので、意外と簡単。
時間がある時に、練習してみてください。
短くても、ヘアアイテムを使えばヘアアレンジができる♡
「短すぎて、なかなかヘアアレンジができない…」と諦めてしまいがちなベリーショート。しかし、ブラシアイロンやコテなどを使いこなせば、様々なバリエーションのセットやヘアアレンジを楽しむことができます。
今回ご紹介したセット方法・ヘアアレンジを参考に、ベリーショートでもいつもと少し違った印象を与えられるヘアスタイルを楽しんでください♡
◎今回ご協力いただいたヘアメイクさん

江森喜子(えもりきこ)
東京都新宿区在住。6年ほどヘアメイクサロン勤務を経て現在フリーランスで活躍。現在の活躍フィールドはブライダル、映像、Webカタログなど。
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