髪の毛の静電気対策は?美容師に今日からできるヘアケア方法を聞いてみた

秋冬と言えば、乾燥やニットなどの衣服によって静電気が起こりやすい時期。外出先でパサつきが気になったり、広がったりして困った経験があるのではないでしょうか?
秋冬のヘアケアに何よりも大切なのは、保湿。毎日のヘアケアによって髪の水分をキープできれば、静電気やパサつきを防ぐことができますよ。
今回は表参道のヘアサロンQuenの美容師兼ディレクターでもある木島尚哉さんに、パサつきを防ぐ髪の乾かし方やブラッシングのコツ、おすすめのヘアケアアイテムについて教えていただきました。
なぜ静電気が起こるの? 防止するヘアケアのコツ
髪の毛の静電気は、髪が乾燥し髪どうしが擦れる摩擦で髪が帯電することで発生します。特に、髪が完全に乾燥している=傷んでいる状態だと、静電気が起きやすくなります。
髪のダメージや静電気を起こさないために、髪の保湿にフォーカスを当ててヘアケアを行っていきましょう。
また、今回はパサつきを防ぐヘアドライやブラッシングのコツと、起きてしまった静電気を除去する効果のあるドライヤーとブラシも合わせてご紹介します。
1.保湿系のシャンプー&洗い流さないトリートメント
保湿系のシャンプーと洗い流さないトリートメントを使うと、髪の毛の水分を補うことができます。
洗い流さないトリートメントは様々な形状のものがありますが、保湿には髪の内側まで水分を浸透させてくれるミルクタイプを選ぶのが最適です。お風呂上がりに手でつけ、その上からブラシで髪をとかすと、トリートメントがしっかり髪に馴染みます。
さらにキューティクルのケアなど髪の外側に効果があるトリートメントもあわせて使えば、ツヤのある髪をキープできます。オイルタイプのトリートメントやヘアバームを、髪を乾かしたあとのケアやスタイリング剤として使いましょう。
またヘアアイロンをよく使う方は、ヒートエッセンスという熱に強いタイプのトリートメントを使うとよいでしょう。髪を巻く前につけることで、髪へのダメージを減らすことができます。
2.髪のパサつきを抑えるドライヤーの方法
髪のパサつきを目立たせないためには、ドライヤーの方法にもコツがあります。
まず、全体的にタオルドライで水分を取ってから、最初は地肌や髪の根元をしっかり乾かし、最後に毛先を乾かしていきます。今回はNobby by TESCOMのプロフェッショナル プロテクトイオン ヘアードライヤーNIB3000(以下 NIB3000)を使用しました。
このときに、必ず頭の上の方から下にかけてドライヤーを当てること。キューティクルは髪を覆ううろこのようなものであり、下向きについているので、できるだけ逆立てないように乾かすのがポイントです。
ドライヤーを当てながら手ぐしでとかすことで、より艷やかな髪質に。
髪の艶とも言われるキューティクルは、髪の毛の表面が平らになり、光を反射することで現れます。より美しい艶髪を作るためには、髪の毛の表面のデコボコをなくすようにしましょう。水分が少し髪に残っている状態から始めるとより効果が期待できます。
今回使用したNIB3000はプロ仕様の速乾力を持ちながら、静電気を抑える効果の高いプロテクトイオンで、ヘアドライ中に発生する静電気をしっかり抑えて髪をまとめてくれます。筆者も、乾かすだけでいつものドライヤーよりも髪のまとまりが良くなったことに驚きました。
3.髪のダメージを減らすブラッシングの方法
ブラッシングをしすぎると摩擦によって髪にダメージを与えることも。今回使用したのは、振動で髪をときほぐしながら、静電気も抑えてくれるTESCOMのリッチケアブラシ。ツバキオイルをたっぷり配合したブラシで優しくブラッシングをすると絡まりがちな髪も指通りが良くなります。
髪を乾かす際は、上からドライヤーをあてながら髪をブラシに通していきましょう。
毛先が絡まっている場合は、毛先からほぐし、だんだんと上からとかします。毛先がパサついている場合は、無理に上からとかすと断毛してしまう恐れがあるので、注意しましょう。
今回はブラッシングの効果がわかるように、髪の左半分だけドライヤーとブラッシングをしました。うねりがある右半分に対し、左半分はツヤがあるストレートヘアになっています。
プロの美容師おすすめ!静電気防止ヘアケアアイテム
【シャンプー&トリートメント】ミルボンのAujuaシリーズ
ヘアケアでは、自分の髪質に合ったシャンプーやトリートメント選びが大切になってきます。
ミルボンのAujuaシリーズは、美容院から出される処方箋のようなシャンプー&トリートメント。お客様の髪質に合わせたアイテムをカスタマイズしてくれます。
組み合わせによっては300通りにも。自宅で使いたい場合は、取り扱いのヘアサロンで購入することができます。
【シアバター】Leny(レニー)
完全オーガニックのシアバター。髪の表面をオイル成分でコーティングしてくれるので、静電気が起きにくくなります。ハンドクリームやリップクリームとしても使えるので、秋冬の時期にもぴったり。ポケットにもスッと入る、持ち運びやすいサイズなのもオススメです。
毎日のヘアケアをしっかりして、静電気に負けない髪づくりを
髪の乾かし方やブラッシングのコツ、おすすめのトリートメントなどをご紹介しました。ドライヤーやトリートメントなど、普段やっている方法を少し工夫するだけでできるものが多かったのではないでしょうか。
保湿ケアだけでは髪がまとまらない、静電気が収まらないという方は、ドライヤーを一考してみてはいかがでしょうか。まずはお手軽にリッチケアブラシから取り入れるのもOK! ご自身に合わせたヘアケア方法で、乾燥が厳しい秋冬を乗り切っていきましょう♡

木島尚哉(きじまなおや)
表参道のヘアサロン「Quen」のディレクター。「乾かすだけでキマるHAIR」で高い支持を受け、サロンワークだけでなく、ヘアメイク、全国各地のセミナー講師など、幅広い分野で活躍中。
Instagram:@kijima_lomalia
▼木島尚哉さんにご協力いただいた過去記事はこちら
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