時短にも◎電子レンジOKのフードプロセッサーの魅力&時短レシピ3選をプロに聞いてみた

フードプロセッサーといえば、料理が上手な人が使うものというイメージが強いのではないでしょうか。実は料理初心者だからこそフードプロセッサーを使うメリットがたくさんあるんです。
フードプロセッサーは、食材を刻んだり混ぜたりする手間が省けるだけでなく、お子さんの好き嫌いの克服や食事の栄養バランスの改善にもつながります。さらに一度に様々な食材を刻むことができるので、洗い物を減らすことができるのも嬉しいポイントです。
今回は、料理研究家の中村美穂さんにフードプロセッサーを使ってできることや向いている食材、簡単なレシピを3つ教えていただきました。
食材を簡単に刻める!栄養バランスを考えた料理も作りやすいフードプロセッサー
フードプロセッサーを使うメリットって?
①容器に刃がついており、食材を簡単に刻むことができる
食材をあっという間に刻むことができるのがフードプロセッサーの魅力です。特にごぼう、れんこんといった包丁を使って刻むと手の負担が大きい根菜類は、フードプロセッサーを使うことで楽に調理できます。
また、玉ねぎのみじん切りもできるので、包丁で刻んだ時に、目が痛くなってしまうという悩みも解決できるでしょう。
②容器を活用すれば洗い物を減らすことができる
ハンバーグや餃子の種を作るときは、ボウルやまな板、包丁など調理器具を多く使いますが、フードプロセッサーを使えば、野菜、肉、調味料を一度に刻みながら混ぜることができるので、洗い物を減らすことができます。
③大根や長芋のおろしを簡単に作ることができる
大根や長芋を手ですりおろすのは一苦労ですが、フードプロセッサーを使えば、あっという間にきれいなすりおろしができます。
手を使ってすらないため、生で食べる際も衛生的です。長芋をさわると手がかゆくなる体質の方にもおすすめです。
フードプロセッサーは子どもの好き嫌い克服にも便利!
フードプロセッサーで食材を刻むことで、子どもの好き嫌い克服にも役立ちます。例えば、練り物の一種であるイワシのつみれやエビのしんじょなど、魚介類をすり身にし、魚の生臭さを減らすことで、お子さんでも食べやすくなります。
また、肉団子やハンバーグにお子さんの苦手な野菜をフードプロセッサーで刻んで混ぜることで、苦手な食材を感じにくくなり、おいしく食べられるでしょう。好き嫌いによって偏りがちな栄養バランスも整えることができます。
市販では売られていないような食材の組み合わせでレシピを作成できるのも、フードプロセッサーを使うメリットです。
フードプロセッサーを使うと、ぐっと食べやすくなる食材って?
①キャベツやブロッコリーなどの皮や芯の部分
食物繊維やビタミンが多く含まれる野菜の皮や芯の部分も、フードプロセッサーで刻むことで余すことなく食べることができます。サラダで食べづらい部分は、みじん切りにして料理に入れると、違和感なく食べることができます。
②独特の食感が気になるきのこ
噛みきれない食感が苦手というお子さんが多いきのこも、フードプロセッサーを使うと食べやすくなります。みじん切りにすると独特の歯ごたえがなくなるうえ、料理に旨みやふわっとした食感を出すことができます。またビタミンDや食物繊維といった、栄養を簡単に取ることもできます。
③切り干し大根や高野豆腐など包丁で刻みにくい乾物
切り干し大根や高野豆腐は、ミネラルや食物繊維などの不足しがちな栄養素を、効率良く摂取することができます。噛みごたえがあり満腹感を得やすいので、ダイエット効果も期待できます。
水で戻して絞ってから、フードプロセッサーで刻んで、冷凍しておきましょう。ドライカレーやミートソースに加えたり、味噌汁の具として使ったりするのがおすすめです。
ミキサーとフードプロセッサーの大きな違いは、水分量にあり!
ミキサーは水分があることで食材を撹拌できます。そのためスムージーやポタージュといったレシピに適しています。基本的に、水分が少ない食材のみで使うことはできません。
一方でフードプロセッサーは水分がなくても食材を刻んだり混ぜたりできます。そのため、ハンバーグや餃子といったレシピに適しています。一般的に、水分を入れて使えない機種が多いので、スープ等には向きません。
アタッチメントによって、すりおろしやホイップ、バター作りなどができるものもあります。フードプロセッサーの種類によって機能は異なるため、購入前に確認することが大切です。
初心者だからこそ使って欲しい!テスコムの耐熱フードプロセッサー
フードプロセッサーは、しっかりとした大きめのものを選ぶと良いでしょう。本体が華奢なものだと、玉ねぎのみじん切りなど最低限の機能しかないこともあります。またボトルは臭い移りや傷がつくのを防ぐため、プラスチックではなくガラスのものを選びましょう。
フードプロセッサー初心者の方にもおすすめなのが、テスコムのフードプロセッサー TK700です。ボトルが電子レンジ対応の耐熱ガラス製なので、刻んだ食材をそのまま電子レンジで温めたり、熱い食材も粗熱を取らずに調理したりできます。
温める際に耐熱容器に移し替える必要がないため、通常のフードプロセッサーよりも洗い物が少なく済みます。また粗熱を取る必要がないため時短にもなります。
さらにボトルのフタにパッキンがついているため、通常のフードプロセッサーではできないポタージュなどのスープも作ることができます。アタッチメントを組み合わせることで、”おろす”と”刻む”を同時に行えるのも大きな特徴です。細かく仕上げる、食感を残すなど、料理に合わせて刃の回転スピードが選べるのもポイント。
このフードプロセッサーは電子レンジにかけられたり、水分が入れられたり、今までのフードプロセッサーでは無理だったことができるので、本当に驚きました。パッキンがしっかりしているので、ポタージュなどの液体が漏れる心配もありませんでしたね。
家庭用の中では特にしっかりしていて、アタッチメントを換えれば様々なレシピに対応できるので、初心者の方にもおすすめです。特に最初の一台を迷っている方は、この機種であれば楽に使うことができるのではないでしょうか。
電子レンジOKのフードプロセッサーを使ってできる簡単レシピ3選
今回は電子レンジ対応のフードプロセッサーを使ったレシピをご紹介します。ボトルが耐熱ではないフードプロセッサーを使う場合は、電子レンジに入れる前に耐熱の容器に移してから温めます。加熱した食材は粗熱を取ってから、フードプロセッサーに入れるようにしましょう。
レシピ①サーモンクリームソースパスタ
(材料:2人分)
①エリンギ 40g(1本)
②玉ねぎ 40g(1/4個)
③鮭中骨水煮缶(140g入) 1個(※使用商品名:キョクヨー銀鮭中骨水煮)
④牛乳 大さじ4
⑤マヨネーズ 大さじ1
⑥白ワイン 小さじ1
⑦片栗粉 小さじ1/2
⑧塩、こしょう 各少々
⑨スパゲッティ180g(1.4㎜)
(あれば)みじん切りのパセリ(乾燥でも可)適宜
(作り方)
1.エリンギ、玉ねぎは2cm角に切る。
2.フードプロセッサーにみじん切りカッターをセットし、①とスパゲッティ以外の材料を全て入れる。(TK700で作る場合はスピード切替ダイヤルをHIGHに設定し、)5回程間欠プッシュしたあと、40秒程連続プッシュし滑らかにする。
3.フタをあけみじん切りカッターを外し、(ボトルの内側などに付いた材料をゴムベラで落とし、)ボトルにラップをかけ、600wの電子レンジで約3分加熱する。取り出してラップを外し、ゴムベラで混ぜる。
4.茹で上がり、水気をきったスパゲッティと3を和え、皿に盛り、みじん切りのパセリをふる。
※パスタをレンジでゆでる方法:20㎝角×深さ5㎝程の耐熱容器に水2カップと塩小さじ1(分量外)を混ぜ、半分に折ったスパゲッティ(1.4㎜)をばらしていれ、ふんわりラップをかけ、600wの電子レンジで約5分加熱しザルにあげ水気を切る。
レシピ②パプリカとミックスビーンズのフムス風
(材料:2人分)
①赤パプリカ 100g(約2/3個)
②ミックスビーンズ(ドライパック) 100g(※いなば食品北海道産豆100%食塩無添加ミックスビーンズ50g入り2袋)
③オリーブオイル 小さじ1
④レモン汁 小さじ1
⑤ハーブソルト(S&Bマジックソルト) 小さじ1
⑥こしょう少々
(※ハーブソルトの代わりに塩小さじ1/2+好みのドライハーブまたはスパイス、にんにくすりおろし少々でもよい)
(作り方)
1.パプリカはヘタと種を除き2㎝大に切り、耐熱容器に入れてラップをかけ、600wの電子レンジで約2分加熱する。
2.フードプロセッサーにみじん切りカッターをセットし、水気を切った1とほかの材料を入れ、(TK700で作る場合はスピード切替ダイヤルをHIGHに設定し、)5回程間欠プッシュしたあと40秒程連続プッシュし滑らかにする。
3.器に入れ、好みでパンやスティック野菜などを添える。(※余ったパプリカはスティックにして添えるとよい)
レシピ③ズッキーニの豆乳ポタージュ
(材料:2人分)
①ズッキーニ 180g(1本)
②玉ねぎ 40g(1/4個)
③無調整豆乳 150ml
④オリーブオイル 小さじ2
⑤コンソメ顆粒 小さじ1/2
⑥塩 小さじ1/3
⑦こしょう 少々
(作り方)
1.ズッキーニは6㎝程の長さに切る。(投入口に入らない場合は入る大きさになるように縦に切る)。玉ねぎは2㎝角程に切る。
2.フードプロセッサーにみじん切りカッターをセットし、ズッキーニ以外の材料を下段に入れ、カッター刃の上におろし刃をセットする。
3.(TK700で作る場合はスピード切替ダイヤルをHIGHに設定し、)上段の投入口からズッキーニを入れてプッシャーで押しながらすりおろす。
4.ふたをあけ、おろし刃、みじん切りカッターを外し、ボトルにふんわりラップをかけて600wの電子レンジで約3分加熱し、取り出してゴムベラなどで混ぜる。
その他のおすすめのフードプロセッサー
電子レンジ対応ではありませんが、以下のフードプロセッサーも初心者の方におすすめです。
多彩なアタッチメントが特徴!テスコムのTK441
フードプロセッサーTK441はアタッチメントが豊富で、大根おろしの粗さをお好みで選べたり、ホイップやバターなどを作れたり、対応できる料理の幅が広いのが特徴です。ガラス製のボトルでフタにはパッキンが付いているので、液体を入れて調理が可能です。
コンパクトで洗いやすい!テスコムのTK212
フードプロセッサーTK212は軽くてコンパクトなのが魅力です。みじん切り刃カッターと粗さが選べるおろし刃がついています。収納がかさばらず、ボトルが洗いやすいのもポイント。一人暮らしの方にもおすすめです。こちらもガラス製のボトルで、フタにはパッキンが付いています。
フードプロセッサーを使えば料理の幅が広がる!栄養バランスを考えたレシピにもチャレンジして
フードプロセッサーは簡単に食材を刻んだり混ぜたりすることができるため、下ごしらえに手間がかかる食材にぴったりです。
下ごしらえが面倒で使っていない食材やお子さんが苦手な食材を、フードプロセッサーを使い、上手く取り入れてみてはいかがでしょうか。料理の幅が広がることで、栄養バランスの改善にもつながるでしょう。
加熱したレシピを手間なく作るなら、電子レンジ対応の耐熱フードプロセッサーがおすすめです。作る料理に合ったフードプロセッサーを選んでみてくださいね。
◎今回ご協力いただいた管理栄養士さん

中村美穂(なかむらみほ)
管理栄養士・フードコーディネーター。
東京農業大学卒業後、デリ・レストランの商品開発、保育園栄養士を経て独立。野菜料理とお菓子の教室を開催し、書籍、雑誌等へのレシピ提供も多数。(著書) 『免疫力をアップさせる野菜のおかず』(日東書院)、『1~3歳 発達を促す子どもごはん』(日東書院)ほか。(HP)http://syokujikan.com
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