【デパコスVSプチプラコスメ】それぞれのメリット・デメリットをヘアメイクさんに聞いてみた

お手頃価格で様々なカラーを揃えられることから、トレンドのクボメイクや生メイクでも注目を集めているプチプラコスメ。しかし、アラサーになると肌のことや周囲の目なども考え、デパートに売っているそれなりにお値段がするコスメ(以下:デパコス)を使うべきなのかと悩む方も多いのでは?
デパコスとプチプラコスメ、実際にどう違うのでしょうか。
今回は、マツエクとマスカラどっちがおすすめ?の記事でもお世話になったプロのヘアメイクアーティスト、江森喜子さんにデパコスとプチプラコスメの違い、また、それぞれのメリット・デメリットについてお伺いしました。
デパコスとプチプラコスメって何が違うの?3つの観点からプロが解説♡
まずは、デパコスとプチプラコスメの違いについて。「発色」「肌への負担」「もち」という3つの観点からお聞きしました。
仕上がりに差が出る、「発色」
最近では、プチプラコスメでも発色の良いものが沢山出ています。これが、トレンドのメイクにも使われるようになったひとつの理由だと言えるでしょう。
しかし、質感や種類の豊富さで言うと、やはりデパコスの方が選べる幅が広いのが現状。メーカーにもよりますが、特にリップやチークはデパコスのほうが発色が良く、カラーバリエーションも多いです。
発色の良さを重視したり、本当に気に入るカラーを探す際は、デパコスの方が選択肢が多いと言えるでしょう。
年齢的にも気になる!「肌への負担」
アラサーとして気にしたい肌への負担ですが、特にデパコスでもプチプラコスメでも大きく変わることはありません。
しかし、デパコスやプチプラコスメに関わらず、オーガニックやミネラル系など、肌に良い成分が入っているものは、肌への負担が多少は少なくなります。いずれにせよ、化粧品を使用すれば肌への負担はかかるので、クレンジングやスキンケアを見直す方が重要だと言えるでしょう。
「プチプラコスメの方が安い分肌への負担が大きそう…。」という心配をしがちですが、そういったことはないようです。肌への負担を気にするのであれば、使用するコスメの成分に気を配り、クレンジングやスキンケアに力を注ぎましょう。
長時間キープしたい人には重要な「もち」
メーカーにもよりますが、アイシャドウやリップはデパコスのほうがもちが良いものが多いです。
また、プチプラコスメのアイシャドウを使用する場合は、アイシャドウベースなどを用いて使用すると、プチプラコスメでももちが良くなるそうです。
デパコスとプチプラコスメ、実際どれくらい違うの?プロが検証してみた
「発色」と「肌への負担」はあまり変わらず、「もち」に差が出るという、デパコスとプチプラコスメ。実際のところどう違うのか、江森さんにいくつかのコスメで検証していただきました。
キャンメイクVSアディクション
まずは、プチプラコスメとして有名なキャンメイクのチークと、発色は良くカラーバリエーションが豊富で有名なデパコス、アディクションのチーク。
画像、左側が今回使用したキャンメイクのクリームチークCL01、右側がアディクションのチークポリッシュRevenge04です。
同じくらいの量を手に塗ると、上の写真のように。(写真の左がキャンメイク、右がアディクションです。)

キャンメイクの方はリップにも使えることから、保湿力があるように感じます。そのため、油分が多く時間が経つと落ちやすいです。発色はアディクションに比べて透明感、艶があります。発色としては、問題ないと思います。
アディクションの方は、リキッドの状態から馴染ませていくとパウダーのようにさらさらになります。肌に密着してくれるので、もちが良いです。
双方とも発色に大きな差はないようですが、もちで言うとやはりアディクションの方が長時間キープできるようです。
ヴィセvsルナソル
次に比較するのは、プチプラコスメのヴィセのアイシャドウとデパコスのルナソルのアイシャドウ。
画像、左側が今回使用したヴィセのヌーディーリッチアイズBE‐3、右側がルナソルのスキンモデリングアイズ01 Beige Beigeです。
同じくらいの量を手に塗ると、上の写真のように。(写真の上3つがヴィセ、下3つがルナソルです。)

ヴィセは、付属のクリームシャドウを下地にして使用すると粉落ちが少なく、のりがよくなります。発色についても問題ありません。
ルナソルは、ラメの質感が細かく、馴染みやすいです。発色、もち共に○。
プチプラコスメのヴィセも、付属のクリームシャドウを下地にするともちが良くなるそう。発色はチークに引き続き、双方とも問題ないようです。
デパコスとプチプラコスメ、それぞれのメリット・デメリット
デパコスとプチプラコスメの大きな違いはもちであることが分かりましたが、それ以外のメリット・デメリットはあるのでしょうか。
最後に、双方のメリット・デメリットをお聞きしました。
プロが自分に合うものを選んでくれる♡「デパコス」
メリットとしては、BA(ビューティアドバイザー)さんやメイクアップアーティストの方にメイクしてもらい、自分に合ったものを選んでもらえることが大きいでしょう。また、パッケージやブランドイメージが強いものが多いので、見た目の可愛さや高級感など、持っているだけでもテンションが上がるものが多いです。
さらに、プチプラコスメに比べてバリエーションが多いことも、自分に合ったものを選ぶ上で大きなメリットだと言えます。
デメリットとしては、価格が高いものが多く、気軽に購入したり、失敗することができません。また、実際に自宅で使用してみると、BAさんやアーティストの方にタッチアップしてもらったように仕上がらないと感じることもあるので注意が必要です。
自分に合うものを試し買いできる♡「プチプラコスメ」
プチプラコスメのメリットは、なんと言っても価格が安く、気軽に購入しやすいこと。流行ものもすぐに取り入れられるので、普段あまり使用しないようなカラーや季節に合わせたカラーでも試し買いしやすいでしょう。
しかし、ものによっては落ちやすく、長時間キープすることが難しいのも事実。
アイシャドウは粉落ちしやすいものが多いので、アイシャドウベースを使用してからのせたり、リップは発色の良いものをベースに塗り、ティッシュオフをして油分を抑えてから使用したい色を塗るなど、長時間もたせたい場合は工夫が必要です。
用途に合わせて、デパコスとプチプラコスメを使い分けよう♡
デパコスもプチプラコスメも、普段のメイクで使用する分には発色や肌への負担などは問題ありません。しかし、もちやバリエーションに関してはやはりデパコスの方が、良いものが多いと言えるでしょう。
特に、こまめに化粧直しができない、フォーマルな場所でのメイクは、もちの良さや質感のバリエーションも含めデパコスを使用することをおすすめします。
フォーマルな場所でも使用でき、長く使えるアイテムが欲しいのか、季節に合わせたトレンドのカラーが自分に合うか試したいのか。用途に合わせてデパコスとプチプラコスメを上手く使い分けてみてはいかがでしょうか。
また、江森さんおすすめの、デパコスとプチプラコスメを組み合わせた春メイクがこちら。
シアーなイエローとパープルカラーを目元に使用し、下まつげにピンクのカラーマスカラをアクセントにしています。さらに、チーク、リップはピンクカラーで春らしく仕上げています♡
春メイクのポイントは
①目元にカラーを
②ナチュラルなアーチ眉
③溶け込む血色チーク
④ピンクをどこかに!
の4つを心がけること。ちなみに、今回使用したコスメはこちらです。
左から、
・GIVENCHY/ルージュ・ジバンシイ202
・ルナソル/カラフルスカイアイズ01 Yellow Lilac(新色)
・キャンメイク/クリームチークCL01
・MIMC/ミネラルクリーミーチーク08 フロストピンク
今年の春メイクにお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください♡
◎今回ご協力いただいたヘアメイクさん

江森喜子(えもりきこ)
東京都新宿区在住。6年ほどヘアメイクサロン勤務を経て現在フリーランスで活躍。現在の活躍フィールドはブライダル、映像、Webカタログなど。
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