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2017.11.21

法事の服装どうしてる?マナー講師に聞く、正しい身だしなみ

大人になったら覚えておきたい、法事の身だしなみ。故人を偲ぶため、しめやかに営まれる行事であるからこそ、周囲に失礼のない服装を心がけたいものです。ただ、喪服を着用する機会が多くないために、

「ストッキングは肌色ではダメなの?」
「黒のビジネススーツは代用できないの?」

など、細かいマナーまで把握できていない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、マナー講師の松原奈緒美さんに法事にふさわしい服装や小物、注意点についてお聞きしました。知らないまま恥をかいてしまう前に、事前準備をしっかり行っておきましょう。

喪服は3つの格式に分けられている!法事にふさわしい服装は「準喪服」と「略喪服」

更衣室
法事だけでなく、お通夜や葬儀の際にも着用される「喪服」。しかし、一口に喪服と言っても、実は3つの格式に分けられています。それぞれの細かい説明は以下の通り。

正喪服……最も格調が高い。地域性などにもよりますが、特に女性の和装黒喪服の場合は葬儀で喪主やご遺族が着用するものとなっています。参列者の場合、喪家よりも格式を同等以下とするのが基本。

準喪服……正喪服に準じた装い。一周忌〜三回忌までは準喪服を着用すると良いでしょう。年忌の回数とともに格式を下げていきます。

略喪服……急なお通夜や葬儀後に弔問に行く際、法事に出席する際「平服でお越しください」という喪家からの要望があった場合に着用します。

今回、法事にふさわしい服装としてご紹介するのは、この3つのうち「準喪服」と「略喪服」です。服装や小物類について、どのような点を注意すれば良いのか詳しく見ていきましょう。

基本は「ブラックフォーマル」が◎。法事にふさわしい服装

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前述の通り、法事の場合には年忌や立場によってふさわしい服装が異なります

参列者の場合は、一般的に一周忌〜三回忌までは「準喪服」、七回忌以降は「略喪服」と心得ておくと良いでしょう。

準喪服の場合

基本的には「ブラックフォーマル」と呼ばれる、光沢のない黒の無地ワンピースやアンサンブル、ジャケットが相応しいでしょう。ビジネス用のブラックスーツと兼用している方もいますが、質感に光沢がある場合は避けたほうがベター

最近ではパンツスーツでも準喪服として代用されるケースが増えています。こちらもワンピース等と同様に、光沢がない素材を選ぶと良いでしょう。

略喪服の場合

地味な色目の無地に近いワンピースやスーツなど。露出を控え、オーソドックスなデザインを心がけましょう

服装の注意点

・ワンピースやアンサンブルに羽織るものはジャケットやボレロがおすすめ。年忌回数によってはブラックスーツで黒のインナーなども可能です。
・夏場の場合、袖は6分丈~7分丈程度が無難ですが、年忌回数によって黒のワンピースに薄手の羽織などでも良いでしょう。
・冬場の法事の場合、コートの色は黒。素材や色にも注意しましょう。
(※会場に入る前に脱ぎ、会場を出てから着用します。なお葬儀の場合は、出棺終了まで着用しないのがマナーです。)
タイツはカジュアル着のためNGです。「ストッキング」表記で販売されている無地のものをご着用ください。目安となるデニール数は、30デニール未満です(30デニールは含まれません)。
・スカートの長さはひざ丈です。短すぎるものは避けたほうがベター。
・レースなどの透け感のある素材や、ベルベットなど光沢のある素材はNG。ブラックフォーマル以外を着用する方によく見られるので、要注意です。
・冬場の防寒対策としては、防寒インナーや貼るカイロなど見えない部分での工夫をおすすめします。

2連のネックレスは絶対にダメ!細かくチェックしておきたい小物のマナー

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女性の場合、服装のほかにも気をつけなければいけないのが小物類。以下に細かい項目をまとめたので、チェックしてみましょう。

足元……黒ストッキングに、革製ではないプレーンなパンプス
バッグ……ブラックフォーマル用の布製のもの
アクセサリー……パールの一連のネックレスと一粒パールのイヤリングが良いでしょう。なお、指輪はシンプルな結婚指輪であれば付けても良いとされています。
髪型について……派手な髪飾りなどは避け、控えめなヘアスタイルを心がけましょう。
その他小物について……ハンカチは、プレーンな白がおすすめ。なければ紺、グレーなどでもOKです。素材については、光沢があるものやタオル地のものは避けたほうが良いでしょう。

※なお、ストッキングは黒が基本ですが、急な通夜などは肌色でもOKとされています。

小物の注意点

・殺生をイメージさせるため、革製品は着用してはいけません
・パール以外の光るアクセサリーは控えたほうが良いでしょう。なお、パールの2連ネックレスは「不幸が重なる」とされるためNGです。
・派手なネイルやメイク、香水はふさわしくありません。
ヒールのないパンプスもしくは、ヒールが7cm以上のパンプス、つま先が開いたデザインのオープントゥパンプスは控えましょう。
・金封袋をポケットやバッグから出すのではなく、袱紗に包んで持参しましょう。袱紗の色は紺やグレー、緑系など。紫は慶弔両シーンで使えるため重宝します。
数珠は、仏式のみ使用します。神式、キリスト教式の場合には使用しません。なお、数珠も数珠袋に入れて持参するのが基本です。

身だしなみ以外も見られている!いざというときに役立つ法事のマナー番外編

法事案内状の正しい返信方法

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法事の案内状が往復はがきなどで来た場合、返信の仕方にも注意したいですね。

<出席の場合>
御出席……「御欠席」を縦二重線で消し、御出席の「御」を斜め二重線で消す
     「出席」を丸で囲み、「いたします」を追記して文章にすると丁寧
     人数を記入する欄がある場合、漢数字で記入
<欠席の場合>
御欠席……「御出席」を縦二重線で消し、御欠席の「御」を斜め二重線で消す
     「欠席」を丸で囲み、「させていただきます」を追記し文章にすると丁寧
<その他>
御住所……御を二重線で消し、住所を記入
     住所の番地や建物の階などは漢数字で記入
御芳名……御芳を二重線で消し、名前を記入
宛名面……行を二重線で消し、様を記入

基本的に案内状は縦書きです。縦書きの場合、アラビア数字ではなく漢数字を使いましょう。

2年後の法事は「三回忌」!覚えておきたい年忌の数え方

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意外と間違えやすいのが年忌の数え方です。例えば「三回忌」は亡くなった3年後に行われるものだと認識している方が多いのですが、これは間違い。

実は、命日の2年後に行われる法事が「三回忌」といいます。これは「(亡くなってから)3年目に入る」という意味を示しているから。
その後も、

6年後……七回忌
12年後……十三回忌

と呼ばれ、法事は3と7(数え)の年に行います。

大人なら完璧にしておきたい法事のマナー。ルールに則った参列を

「故人が、良い世界へと転生できるように」と供養のために行われる法事。お世話になっていた当時の思い出に想いを馳せ、改めて感謝の意を伝える場としても意義深い行事でもあります。

その場に参列する1人の大人として、細かい身だしなみのマナーまで押さえておきたいもの。失礼に当たらないよう、当日はしっかりと礼儀正しい身だしなみを整えていきましょう。

◎今回ご協力いただいたマナー講師さん

松原奈緒美

松原奈緒美(まつばら なおみ)
EXSIA代表。マナー、コミュニケーション、プレゼンテーション講師として企業研修、講演講師として活躍。年間100研修以上を担当する。テレビ、雑誌などメディアにも多数出演。NPO法人日本サービスマナー協会ゼネラルマネージャーとして、マナー講師養成も手掛ける。

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