品と教養がある「いい女」を目指すために読むべき本10選。マナーブック・エッセイ・小説まで

夏の暑さが過ぎ去れば、すっかり秋めくこの季節。夏から秋にかけ、日が落ちるのが早くなるこの時期は、夜が長く感じることから読書にぴったりだと言われています。
そんな今こそ、読書をしてみてはいかがでしょうか。本当に「いい女」とは、外見だけでなく考え方や立ち振る舞い、思慮から自然と滲み出てくるもの。外見を磨くことはもちろんですが、品や教養を身につけることも決して無駄ではありません。
今回は、大人の女性であれば知っておきたい教養を身につけられる実践的なマナーブックやエッセイ、小説を10冊ご紹介します。
食事からファッションまで。大人の女性なら読んでおきたいマナー本
『仕事ごはん部下ごはん できる人の会食術』/平原由紀子
責任ある立場になればなるほど、社外の誰かと食事をする機会は増えるもの。お店選びのほか、予約の仕方、当日の会話の運び方やメニューの選び方を指南してくれるこの作品は、そんなときに助けてくれることでしょう。
手土産についても、具体的な商品とアドバイスを解説しており、相手に喜んでもらえること間違い無し。
また、部下と食事に行く「部下ごはん」の章は、部下が増えた人にとって必見の内容となっています。大人数の「飲み会」ではなく、1対1で関係を深める「食事会」の大切さとともに、スマートな誘い方やタブーを学べばより良い関係性を構築できるはずです。
『ビジネスファッションルール 武器としての服装術』/大森ひとみ
皆さんは職場でのファッションについて、「何を着ていくべきだろう?」とクローゼットを前に悩んだこともあるのではないでしょうか。
“オフィスカジュアル”といっても、勤務している会社の業種に最適かどうかといったことをはじめ、取引先へのご挨拶や謝罪など、その場で求められるシチュエーションはさまざま。
良かれと思って選んだものが、どこかずれてしまう……なんて失敗を経験した方にこそおすすめしたい1冊です。色や素材レベルで「ビジネスマナー」に合ったものを解説してくれるため、ファッションに自信が持てることでしょう。
『美しい女性をつくる 言葉のお作法』/吉田裕子
いくら外見を磨いていたとしても、言葉遣いができていなければそれだけでマイナスになってしまうことも少なくありません。
この本では冠婚葬祭や会食の場など、シチュエーションに適した話し方や立ち振る舞いを紹介しています。
いざそのシチュエーションになったときに焦るのは、まだまだ社会人として未熟です。いつどんなときが来ても焦らないよう、読んで備えておきたいですね。
『世界一美しい食べ方のマナー』/小倉朋子
食事の仕方は、その人を品良く見せることもその逆も十分にあり得る要素のひとつです。会食の場はもちろん、デートで品良く食事をすることができれば、あなたの魅力は倍増することでしょう。
この本はイラストを交え、食事の内容別に実践的な内容がしっかり解説されている1冊。当然に思えるマナーであっても、その理由を知ることでより定着させることができます。
読んでおけば、食事を楽しむ余裕を持てます。大人の女性たるもの、自然と美しい食事のマナーは身につけておきたいものです。
生き方に気づきをもらえるエッセイ
『裸でも生きる ~25歳女性起業家の号泣戦記~』/山口絵理子
バングラデシュで採取される天然素材を使ったバッグを中心にしたブランド「マザーハウス」を立ち上げた女性起業家、山口絵理子さん。
数々の挫折を経験しながらも女性起業家として活躍するまでの日々を綴った自伝的エッセイは、読めば必ず深い感動を味わえるはずです。
彼女を動かすのは、強い情熱とフットワークの軽さ。「できる・できない」ではなく、「やるか・やらないか」で考える山口さんの行動力に、悩める人は思わず「やってみよう!」と勇気をもらえる1冊です。
『聞く力』/阿川佐和子
職業も年齢もさまざまな相手を前に、長年対談を行ってきたタレント、阿川佐和子さん。彼女だからこそ得た「話の聞き方」は、ビジネスの場でも活用できるテクニックばかりです。
大人の女性に求められるのは、相手の話をしっかりと聞く「聞き上手」であること。相槌の打ち方をはじめ、こちらから質問をする際に知っておきたいマナー、気持ちを察するための方法など会話をきっかけに相手とより良い関係性を築くうえで欠かせない知識が満載です。
『乙女の教室』/美輪明宏
人生を豊かに、華やかにしてくれるためのアドバイスを、あの美輪明宏さんが美しい言葉で紹介する『乙女の教室』。
この本で語られる“乙女”とは、一般的なイメージの「おとなしい少女」ではなく、乙な女、つまり「いい女」のこと。いつまでも忘れてはいけない、大切な要素が辞典風にまとめられているユニークな作品です。
美輪さんの、ときに厳しくも温かい語り口は、ハッと気づかされるだけでなく、思わず共感してしまうこともあるでしょう。時折読み返しては、「いい女」を目指すことを再認識しておきたい1冊です。
『置かれた場所で咲きなさい』/渡辺和子
岡山県にある「ノートルダム清心学園」の理事長を務めていた渡辺和子さんの著書で、2012年のベストセラーにもなった『置かれた場所で咲きなさい』。
長い人生のうち、「こんなはずじゃなかった」という思いはこれまでにもあったはず。しかし、そんな状況であっても「咲くことを忘れてはならない」と渡辺さんは説きます。
状況を変えることが難しいのなら、悩みに対する視点を変えてみる……今まさに悩みを抱えている人が読めば、気づかなかった大切なことを知るきっかけになるかもしれません。
面白いだけじゃない!知識も学べる小説
『本日は、お日柄もよく』/原田マハ
密かに想いを寄せていた幼馴染みの結婚式に出席していた主人公、こと葉。傷心だったこと葉は、その場で涙が溢れるほど感動的なスピーチに出会います。
そのスピーチは、伝説のスピーチライターこと久遠久美(くおん くみ)によるものでした。久美のスピーチに感銘を受けたこと葉は、すぐさま彼女に弟子入りします。
「スピーチの目指すところを明確にすること」、「力を抜き、心静かに平常心で臨むこと」といった久美からの教えは、日常的に人前で話す機会の多い方なら知っておきたいものばかり。こと葉の成長に胸が熱くなるだけでなく、自身のスピーチも魅力的になる作品です。
『眩(くらら)』/朝井まかて
海外でも名高い日本の浮世絵師、葛飾北斎。小説『眩』はその娘、応為(おうい)を主人公にした小説です。
応為は父・北斎の絵を手伝う傍で自身も作品を残しており、それらは闇と光を繊細に表現していることから「江戸のレンブラント」とも称されています。
一方、私生活では叶わぬ恋を経験したり、愚鈍な夫へ失望したりと悩み事も多かったのだとか。それでも画業に打ち込み、才能を開花させた応為の生き方は女性として共感することも多いのではないでしょうか。
読書をきっかけに、「いい女」を目指そう
マナーブックから小説まで、女性の生き方をさらに輝かせる作品を紹介しました。読書のいいところは、自分の成長につながるための知識やテクニックをいつでも得られる点にあります。
普段あまり読書をしない方も、これをきっかけに本を手に取ってみてはいかがでしょうか。「いい女」に近づくヒントが、きっと得られるはずです。
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